12.小町山自然遊歩道便り

●小町山自然遊歩道の今(2021年6月15日 現在)をお知らせします●

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☆小町山自然遊歩道便り

 このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。

 6月も中旬になり、いつもならじめじめとした梅雨らしい季節ですが、今年はまだ梅雨に入っていないようです。
 小町山自然遊歩道は、少し乾き気味で、いささか植物たちも元気がなさそうです。ほぼ毎日、カメラを持って行きますが、朝夕でさえも汗ばんできます。ところが、杉林のなかに入ると、今度は涼しい風が吹いていて、一瞬でさわやかになります。
 ちょうど、遊歩道の入口近くに、ヤマボウシが咲いていて、下からはなかなか見えにくいのですが、上から見下ろすと、白い花が見えます。その中心部にいがぐり頭のようなところがあり、それが「山法師」に似ていることから名づけられたそうです。これは、もともとは山間の谷筋に多く自生していて、その環境から考えると停滞水は嫌うけれど、水分は好むようです。だから、水切れがあると枝枯れなどが起こりやすくなります。
 やはり、自然の植物たちを知るのは、自然をよく見ることが一番だと思います。
 これからの季節、遅かれ早かれ梅雨どきになりますが、足元に十分気をつけて、見て歩いてください。先日は、カモシカも出てきたそうですが、ジッと見ているだけで、いつの間にかいなくなります。ただ、野生のサルの場合には、知らないふりをして、神殿までお戻りください。
 まだ、新型コロナウイルス感染症の収束まで時間がかかりそうですが、誰もいないときにはマスクを外して、清々しい空気をしっかりと吸ってみては如何でしょうか。

 (今回の写真は、6月12〜14日に撮影しました。)


ヤマボウシ

サクラウツギ

モミジの種子

マタタビの新葉

ハクサンシャクナゲ

クワの実

フタリシズカ

ミヤコワスレ

シラユキゲシ

ハナニガナ

シロバナニガナ

ヒメニッコウキスゲ

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※小さな花々も大切に!

 草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
 そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。

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☆小町山自然遊歩道について

 小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
 ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。

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