12.小町山自然遊歩道便り

●小町山自然遊歩道の今(2024年7月15日 現在)をお知らせします●

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☆小町山自然遊歩道便り

 このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。

 7月も半ばになると、梅雨末期の大雨になりやすく、各地で線状降水帯などが発生し、大きな被害が出ているところもあります。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
 山形県は今年は例年よりはだいぶ遅い梅雨入りでしたが、先月の気象庁の発表では、エルニーニョが収束する可能性が大きく、ラニーニャが起こるという予測が出ていました。ということは、今年の夏は暑く、冬は寒くなりそうで、とても厳しくなりそうです。
 今年の小町山自然遊歩道の前半は、雪が極端に少なく、春の訪れはまあまあでしたが、5月からの高温で農作物、とくにサクランボの収穫は例年の半分以下だそうです。ここ、小町山自然遊歩道の花々も、例年よりは早く咲き、しかもあっという間に散ってしまうようで、2〜3日行かないでいると、すでに終わってしまったということにもなります。
 しかも、昨年の夏の猛暑と水不足の影響もあり、花数も少ないようで、なかなか写真も撮りにくい状況が続いています。
 おそらく、これも地球の温暖化の影響ではないかと考えています。

 今の時期は、来年のシャクナゲの花芽が作られるころで、とても大切ですが、これだけはいくら心配しても仕方ありません。
 やはり自然を護るということは、相当長いスパンで考えないとなかなか効果がわかりにくく、だからこそ、私1人がどうこうしてもと考えてしまいがちですが、結局は1人1人の息の長い自然保護活動が求められているような気がします。

 (今回の写真は、7月12〜14日に撮影しました。)


リョウブとカライトソウ

リョウブとミドリヒョウモン

八重咲きドクダミ

ナツツバキ

バイカアマチャ

ムラサキシキブの花

アポイキキョウ

絞り咲きキキョウ

コバギボウシの花

ヤマアジサイ「くれない」

トリアシショウマ

オオカメノキの実

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※小さな花々も大切に!

 草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
 そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。

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☆小町山自然遊歩道について

 小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
 ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。

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