12.小町山自然遊歩道便り

●小町山自然遊歩道の今(2026年5月1日 現在)をお知らせします●

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☆小町山自然遊歩道便り

 このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。

 今年はサクラだけでなく、ほとんどの植物の開花が例年より早く、しかも、あっという間に咲き終わってしまいます。
 今月9日から10日まで、第49回「三沢の春の山野草展」も、いつもの年より開花が早いので、花の咲いている山野草を出品してもらうのも大変です。でも、例年ならまだ開花しない山野草などもあり、それらが出てくることを期待しています。
 ここ、小町山自然遊歩道では、アズマシャクナゲが満開を過ぎ、現在はアカボシシャクナゲが咲いています。これは、もともとはシャクナゲの接木用に実生していたもので、それが失敗すると大きくなりすぎ、それを地植えしたのです。
 だから、ここにはおそらく300本程度はあると思いますが、それらが花を着け始めたようです。
 また、中国原産のフォーチュネイなどの花芽も上がってきて、例年より10日以上は開花が早まっています。今のままだと、ゴールデンウィークには花を見ることができそうです。
 山野草類も下に写真を掲載したように、ウスバサイシンやキバナイカリソウが咲き初め、このウスバサイシンにはヒメギフチョウが訪ねてきます。ここ数年はあまり見ていないのですが、食草であることは間違いありません。
 チゴユリやラショウモンカズラは、これから次々と咲いてきます。ただ、チゴユリは下を向いて咲くので、見つけるにはちょっと苦労します。でも、1つ見つけると、葉の様子から次第に見えてきます。そういえば、ヤグルマソウは大きくなるので、誰でもわかります。この名は、鯉のぼりの上につく矢車に似ているからで、そこから見つけることもできます。もう、すでに花芽を付けていました。
 シラネアオイやシュンランは、ほとんど終わりのようです。これらは人気もあるので、絶対に採取しないでください。
 もし、採取されたことがわかれば、しばらく山留めにしますので、ご了承ください。

 (今回の写真は、4月25〜30日に撮影しました。)


アズマシャクナゲ

白花アズマシャクナゲ

アカボシシャクナゲ

タンナゲンカイツツジ

ヤグルマソウの花芽

ヤマブキ

シラネアオイ

イカリソウ

ウスバサイシン

シュンラン

キバナイカリソウ

ヒトリシズカ

チゴユリ

ラショウモンカズラ

ニリンソウ

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※小さな花々も大切に!

 草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
 そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。

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☆小町山自然遊歩道について

 小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
 ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。

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