12.小町山自然遊歩道便り
●小町山自然遊歩道の今(2025年4月15日 現在)をお知らせします●
☆小町山自然遊歩道便り
このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。
なかなか天気が安定せず、サクラの花も開花してからだいぶ長持ちして、まだ散らないところもあるようです。
ここから見下ろす鬼面川の河川敷にもサクラが植えられていて、例年は4月下旬ころの開花ですが、さて、今年はいつごろになるか楽しみです。
4月7〜8日と、大河原の人目千本桜を見たり、竹駒神社や塩竈神社のサクラも見てきました。帰り道では、福島市の花見山公園にも寄り、いろいろな花々を楽しんで来ました。また10〜11日には、東京で会議があり、行ったついでに小石川植物園に寄ってきました。
ちょうど、「コブシモドキ」が咲いていて、遅咲きのソメイヨシノも咲いていました。やはり、ここはいつ行っても何かの植物が咲いていて、花好きにはたいへんおもしろ所です。
さて、ここ、小町山自然遊歩道もだいぶ雪がとけてきましたが、まだ遊歩道に雪があり、長靴でも履かなければ行けそうもありません。しかも、野生のサルだけではなく、ニホンカモシカも出てくるので、もう少し入山を禁止しています。
いま、参道わきの「紅エゾムラサキ×サクラタンナゲンカイ」が咲き始めました。この花は、小町山自然遊歩道でも一番早く咲くシャクナゲの仲間で、私自身が交配した思い出の花です。何度か挿木をしようと思ったのですが、いまだにできず、この1株しかありません。
また、フクジュソウは咲いていますが、これからカタクリやキクザキイチゲ、アズマイチゲなどが咲き出します。
本格的な春まで、もう少しです。そうなれば、この「小町山自然遊歩道便り」も賑やかになることでしょう。
(今回の写真は、4月13〜15日に撮影しました。)
 小町山自然遊歩道の入口付近 |  紅エゾムラサキ×サクラタンナゲンカイ |
 鬼面川の流れ |
 フクジュソウ群落 |  カタクリ数輪 |
 アズマシャクナゲのつぼみ |
※小さな花々も大切に!
草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。
☆小町山自然遊歩道について
小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。
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