12.小町山自然遊歩道便り
●小町山自然遊歩道の今(2024年12月1日 現在)をお知らせします●
☆小町山自然遊歩道便り
このコーナーでは、小町山自然遊歩道の今をお知らせしています。
今日から師走、あと1ヶ月で今年も終わりです。
まさに光陰矢の如し、年の初めには1年の短さを感じなかったのですが、お盆を過ぎたあたりから、ほんとうにあっという間のような感じがします。そういえば、旅行に行っても、折り返しの半分までは感じないのですが、後半に入ると、もう帰らざるを得ない雰囲気になります。
人なんて、そんな短い1年をほとんどの人が90歳前後で終わってしまうのですが、昔は人生50年と言いましたから、もっともっと短かったのは間違いなさそうです。
さて、ここ小町山自然遊歩道では、一度初雪が降ってから、むしろ温かい日が続いてきましたが、11月下旬はさすがに寒くなりました。この先は、雪が積もり、小町山自然遊歩道も野生の動物たちの世界になります。
前回も紹介しましたが、岩波ジュニア新書の「野生動物は「やさしさ」だけで守れるか?」を読みましたが、野生動物たちと直接に触れる機会がない人たちにとってはすぐかわいそうと言いますが、農家の人たちにとっては生活の糧を奪われたり、時には身の危険にさらされることだってあります。
まさに、「やさしさ」だけでは守っていけません。
この小町山自然遊歩道にも、アナグマやカモシカ、リス、野ウサギ、ときには集団で野生のサルたちがやってきます。おそらく、動物園で見る姿とでは、まったく違うと思います。
ただ、危険をともなうので、なるべくなら、遭遇しないほうがいいと思います。
(今回の写真は、11月27〜28日に撮影しました。)
石のテーブル | キンシバイの葉 |
サクラタンナゲンカイの葉に霜 |
杉林 | ムラサキシキブの実 |
ゴマナの実 |
キレンゲショウマの実 | コバギボウシの実 |
ヤブコウジの実 |
※小さな花々も大切に!
草木にも人間と同じ生命があります。一粒のタネが地面に落ち、やがて季節が来て芽生え、成長し、花開き、実を結び、そしてついには枯れて土に戻っていきます。このすばらしい自然の環を大切にしなければならないと思います。まさに人をいたわると同じ気持ちで……。
そして、植物と仲良くなるには、先ず植物の名前を覚えることです。名前は単なる符牒にすぎないという人もおりますが、その背景には、必ず人間との深い関わり合いがあり、結構面白いものです。ある文人は、「植物名は、短い形式の文学だ」といいましたが、私も全くその通りだと思います。
☆小町山自然遊歩道について
小町山自然遊歩道は、昭和59年より作りはじめ、今現在も仕事の合間をみて作業を続けています。植裁の中心は、なんといっても石楠花(シャクナゲ)で、日本ツツジ・シャクナゲ協会を初めとする全国各地の愛好者による献木が多く、日本や世界のシャクナゲなど370種類、6,000本が植えられています。そして、300種類をこす山野草も、なるべく自然のままに植付けられており、いつでも楽しめます。
ここには、まだ非公開ですが、私が世界各地より収集したシャクナゲの原種を植え込んだ「The Rhododendrons Species Section」があり、この充実にもつとめています。
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