ネパール情報のコーナー
最近のネパール・・・・・
ネパールの見知らぬ方から初めてメールをいただいたのが、1999年4月16日のことでした。そこには、「ネパールの国花であるシャクナゲについて教えて欲しい」と書いてありましたが、それから今年でちょうど10年です。
今では、その彼は私の親友となり、家族同様のおつき合いをさせていただいています。彼のご家族も私の家に泊まり、私もネパールに行くと、必ず泊めていただきます。それらを数えると、もう6回ほどネパールに行ったことになります。そのすべてがシャクナゲの咲くときでした。
ネパールのカトマンドゥ市内はいつもビノードさんに案内していただき、山に入るときは、いつもアンバブさんにガイドしてもらいました。右の写真は、ビノードさんの親戚の方が成人式をするというので、そのパーティに私も同行させていただいたときのものです。そういえば、通りすがりでしたが、結婚式に招かれたこともあります。
最近は、なかなか行けないのですが、メールでの連絡はしばしば来ます。それでネパールの情報を聞くのですが、今年3月に電話があり、最近は1日24時間のうち、18時間は停電のようです。前回、私が行ったときもそうでしたが、電力事情はあまり良くはないようです。でも、そのような停電があったとしても、ネパールの人たちはものともせず、電気が来たときに必要なことはみんなしてしまいます。そして、停電になると、ローソクや懐中電灯をつけて、ミルクティなどを飲みながら団らんを楽しみます。
ないから、できない、ということではなく、無くても楽しむという生き方に非常に感銘を受けました。
これからも、機会を見つけて、ネパールに行きたいと思います。そして、ネパール人のそのおおらかな生き方に接し、今の日本人が失いつつあるそれらを学んできたいと思います。やはり、あの雄大なヒマラヤの山々を毎日見上げていると、人の気持ちもおおらかになるのかもしれません。
2007年はビノードさん宅にホームスティしました・・・・・
2007年はビノードさん宅にホームスティしましたが、そのときの印象は、ホテルに泊まったのでは本当のネパールを知ることはできない、ということです。
カトマンドゥ市内では、今も朝にはニワトリの鳴き声で目を覚まし、物売りの声を聞きながら朝の身支度を調えるという生活をしていますが、そうしうことはホテルに泊まっては考えられないことです。とくに食事に関しては、ありきたりのホテルの食事と違い、まさに家庭の味が楽しめますし、いっしょにモモ(日本のシュウマイのようなもの)を作ったり、エビセンを揚げたり、ホームスティならではの楽しさがたくさんあります。
右の写真は、ビノートさんの娘さん、アユさんがエビセンを揚げているところです。「とても美味しい!」といいましたら、帰国するときにお土産としていただきました。
また、ビノードさんは日本語が堪能で、しかも旅行社も経営していますから、航空券やホテル、旅行先の車の手配など、いろいろと便宜を図ってもらいました。私が急遽、帰国しなければならなくなったのですが、それでもちゃんと航空券を確保していただけたのは、やはり彼だからこそだと思います。だからこそ、山にシャクナゲを見に行き、また戻って計画を立て、こんどは別なところに行くという、まさに、ビノードさん宅を足場にして、行っては帰るという山旅を重ねることができたのです。
左の写真は、ビノードさんが部屋に準備してくれたシャクナゲの花です。これと同じ花を飛行場に迎えに来てくれたときもいただきました。聞くと、到着前日にドゥリケルに行ったときに求めてきたそうです。このような心遣いが、旅人にはとてもうれしいものです。
私がホームスティした部屋は、娘さんたちが使っていたものですが、現在、上の娘さんはオーストラリアに留学し、下の娘さんは今年の8月にアメリカに留学する予定です。この娘さんたちの部屋が空きますから、もしネパールに行く予定の方は、私に連絡いただくと、ビノードさんを紹介いたします。
行ってみるとわかりますが、ネパールはすでに日本では忘れ去られたような素朴さと懐かしさがあります。それを体験するには、やはりホームスティが一番です。それを強烈に感じた今年のネパールへの旅でした。
2007年のネパールは大雪で寒かった・・・・・
2007年のネパールは、日本などの冬と違い、大雪で寒かったそうです。
そのような話しを聞いていたのですが、いざ現地に行きますと、シャクナゲの大きな木が根っ子から倒れていたり、枝が折れて山道に落ちていたりと、想像以上の被害だったようです。現に、シブァプリの山頂でテントを張り泊まっていたら、夜中に雪が降り、朝目を覚ましてテントから出てみると真っ白だったりしました。
右の写真は、2007年3月28日に Ghorepani で撮ったものですが、このような大枝まで折れてしまうほどだったようです。
それと3月末まで、日本ネパール友好50周年記念の特別措置で、日本人(日本国発行のパスポート所有者)に限り、カトマンズ空港でのビザ申請代金30USドルが無料だということでしたが、スノウリからの入国でも無料でした。また、日本では、「ロイヤルネパール航空」と表示されていましたが、ネパールでは「ネパール航空」と変更されており、国名もネパール王国(Kingdom of Nepal )の王国が消えていました。
それと、ちょっと心配していた治安ですが、以前はダーマンに行くだけで4回もチェックされたのが、今回は1回もなしで、スムーズに行くことができました。市内も警官や軍人の姿が以前より少なく、とても平和に感じられました。
*高山病について
高山病の症状は、だいたい3,000m前後から出やすくなります。しかし、これには個人差があり、しかも山の経験や体力、年齢にほとんど関係なく起こります。
だから怖いといえば怖いのですが、必ずその前に高山病の兆候(いろいろな兆候がありますので、自ら調べてみてください)が現れます。それを見逃さないことです。もし、そのような兆候が現れたら、身体を高所に慣らす、いわゆる高所順応をします。その兆候を無視して上ると、症状が悪化し、最悪の場合、取り返しのつかない状況を招きます。予防薬もあるそうですが、むしろ、薬を当てにするより自分の身体と相談しつつ上ることです。
もし、どのようなことをしても症状が楽にならなければ、すぐ下山します。これが最上の対処法です。もちろん、勇気のいることですが、絶対に必要なことです。
*ビノードさんからダサイン祭りの写真が送られてきました!
ビノードさんからダサイン祭りの写真が送られてきたので、以下に掲載します。
このTalejuというお寺は、ダサインのときだけしか開かれないそうです。動画も送っていただきましたが、それを見ると、そのお寺にお参りするために長蛇の列でした。彼らも、もちろん家族全員でお参りに行きました。
ビノードさんの家族の写真は、下のムナさんのホームページに掲載してありますから、ぜひご覧ください。
タレジュ寺院前 | カーラ・バイラヴ | タレジュ寺院 |
クマリの館 | タレジュ寺院前 |
ダルバール広場 |
「ネパール・ホームスティ」のホームページのご案内
☆私のネパールの友人ビノードさんのホームページができました。ネパールでホームスティされる方を募集しています。
このホームページは、「Nepal Homepage」です。ぜひ、一度訪ねてみてください。
☆私がネパールに行くということで調べたところによると、ネパール(面積は 147,181平方キロメートル)の豊かな自然は、特異な地形(東西の長さ885Km、南北の幅は平均193Km)と大きな標高差(60m〜8,848m)が生態系の多様さをもたらし、世界でも有数の動植物の宝庫だということです。ちなみに蝶は11科500種類以上、野生ランは319種類ほど確認されているし、また鳥の種類も多く、世界中の鳥類の8%、848種類がおり、私が訪ねたときにもバードウォッチングに最適だと思える場所がたくさんありました。
では、シャクナゲはというと、30種類の原種が自生しており、その大部分が東ネパールにあるといわれています。しかし、トレッキングで人気のある中央ネパールのアンナプルナやマチャプチャレ、あるいは東ネパールのエヴェレスト周辺などはよく知られていますが、さらに東のシッキムとの国境付近となると、ほとんど知られてはいません。海外を一人旅する人に人気の『地球の歩き方 ネパール』(ダイヤモンド社)を見ても、東ネパールを紹介したページは少なく、シャクナゲの自生する山域ともなると、まったく記述がないようです。あるいは、登山専門の本を見てみると、確かに東ネパールのマカルーやカンチェンジュンガなどのルート説明はあるが、そこに至る山域についての記述はほとんどないに等しい。
ネパール政府観光省の1998年の調べによると、訪れた外国人観光客の総数は前年より9.9%増の463,684人いるという。国別では、隣国のインド人が当然といえば当然だが143,229人と最も多く、次が日本人で37,386人ということだから、なかなか日本でも人気のある国ではあります。しかし、ネパールに行ったとしても、東ネパールまで足を伸ばす人は極端に少ないようです。
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