●このコーナーでは、私の撮った写真を掲載しています●
☆この写真は、2024年9月12日に東根市のまなびあテラスで開かれている「卒寿記念/人間国宝 鈴木蔵の志野展」に行き、見てきたときのものです。
今回の展示会は、古い志野焼4点をのぞいて、すべて撮影ができました。最近の傾向として、美術館や博物館はすへてではないですが、撮影できるスペースがあり、それをSNSなどにアップして広報してほしいというところが増えています。
最近は、図録なども買わないので、これととても有難く、こういう機会があると、自分の好きな被写体を見つけ、たくさん撮ってきます。
今回の展示会でも、帰ってから整理するのがたいへんなほど、撮りました。そのなかの1枚です。
だいぶ昔に読んだ、川端康成の『千羽鶴』のなかに、「志野の白い釉薬はほのかな赤みをおびている。しばらくながめているうちに、白のなかから赤が浮かんで来るようだ。そして口が心もち薄茶色になっている。ひとところ薄茶色が濃いようだ。その薄茶色もまたながめていると、やはり赤みがかかって見えて来る。口紅が褪せたような色、紅ばらが枯れしぼんだような色――そして、なにかについた血が古びたような色と思うと、菊治は胸があやしくなった。」と書かれたところがあり、これは紅志野という焼物だと知りました。
それ以来、志野焼には特別な思いがあり、何点か持つようになり、ときどきお抹茶を点てていますが、この展示会があるのを知り、なんとか時間をつくって見に行ったのです。
その帰り、近くの文四郎麩で、麩料理を食べてきましたが、麩の懐石膳もいいものです。
(2024年9月12日撮影)
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